
今日は、プログラマの将来性についてのお話です。
「将来、AIによる自動化でプログラミングって不要になるよね?」という質問をたまに貰います。
その後には決まって、「だから、今からプログラミングを学んでも無駄」というお決まりのセリフが続きます。
もはやテンプレートです。「えー、うそー、そーなんだー(jk)」ばりにテンプレート化されつつあります。
しかし、気持ちはわかります。
実際に、RPAの導入によって事務系の仕事が自動化され、早期退職という名のもと「大量リストラ」が横行しています。
このような社会情勢の中、「価値のあるスキルを身につけたい」という想いが芽生えるのも頷けます。
生涯を渡って食べられるスキルは何か?と考えたときに、「プログラミングっていいよね~」という話をどこからか聞き、色々調べた結果、AIによる自動化に行きついて不安になり、冒頭の質問に至ったというわけです。
IT技術の発展はとても速いので、私も確信をもって大丈夫とは言えないのですが、正直「心配しすぎかな」と思っています。
私は、プログラマ兼SEとして働いていますが、AIによって仕事が奪われる不安は一切ありません。
本日は、その理由について考えをまとめてみようと思います。
ポイント1: AIをそもそも使いこなせない

AI技術者の絶対数は、とにかく少ないです。
AI!AI!と声高々に叫んでいますが、そもそもAIを使いこなせる人材はどの程度いるのでしょうか?
AIを扱えるエンジニアは「今のところ」ごく少数です。日本には約90万人のITエンジニアがいるとされていますが、AIエンジニアはその中の数パーセントくらいではないでしょうか(完全な肌感覚です)。
私は、Web系のエンジニアで、「クラウド」や「Webフレームワーク」など割と最先端の知識を持っていますが、AIはからっきしです。
SIer系のエンジニアだとCOBOLとかJavaを使ったメインフレームの開発を得意としている方は大勢いますが、どちらかというとレガシーな技術であるため、AI技術とは相当乖離していると思います(馬鹿にしているわけではないです)。
そして、日本の人口は、少子高齢化の波や長引く不況の影響により、減り続けているため、AI人材が急速に増える未来は考えにくいです。
ポイント2: お客様には様々なニーズがある

仕事は、生き物です。状況によって大きく変化します。
システム開発の業務についてみて、プログラマも「コミュニケーション能力」が必須だなと感じる場面に多く出くわします。
特にお客様と仕様を決めている時、そう感じます。
お客様の要求は、一日ごとにコロコロと変わっていきます。
例えば、お客様との会話例を挙げます。
自分) このシステムには、検索機能がついていますが、すべてのデータから検索を行う必要があるのでしょうか。
お客様) うーん、そこまだ決まっていないんだよね。全件検索でいいや。
自分) 30万件あるので、全てのデータを検索するとかなり時間がかかますよ
お客様) そうなの?どうしようかな~。直近、一か月くらいでいいや。
自分) 直近一か月でいいのですか?○○の条件とか××の条件も考えらえますが…
お客様) そうだよね。まぁ、「よろしくやっておいてよ」
自分) はぁ、わ、わかりました。
そして、後日、担当者に言われるわけです。「検索しないことになった!やっぱなしで!」と。
システム開発の現場だと、お客様自身「何が必要なのか分かっていない」ケースが多いです(意外ですよね?)。
その為、プログラマやSEは、「お客様の気持ちを汲み取って」仕事する必要があります。
そして、突然の「ちゃぶ台返し」により、システムの仕様が急に変更されるわけです。
このようなケースは、頻繁にあります。
生き物のように動くお客様のニーズに応えるには、自分たちでお客様の心の内を読みとっていく姿勢が大切です。
「今のところ」AIには、このような気遣いはできませんよね?
ドラえもんが出てきたら、話は別ですがw
ポイント3: 設備投資の問題

高度な技術を導入するには、莫大なお金が必要になります。
現在、日本の経済状況は横ばいのまま「不況」の状態にあります。
そして、2019年10月の消費税増税により、不況にますます拍車がかかっていきます。
企業は、不況を乗り越えるために様々な「コストカット」を行います。その一つが冒頭にあげた「リストラ」ですね。
次に、企業はどこのコストをカットすると思いますか?
答えは「IT設備」です。
IT設備というのは、PCやサーバーですね。
企業経営者は、ITそのものを軽視しているのか、「10年前のPC」を買い替えず、壊れるまで使いまわす所も多いです。
AIなどの最先端のシステムには当然、「お金」がかかります。そして、無理してシステムを導入したとしても事業に利益をもたらすかは、導入してみないとわからないケースが多いのです。
「日本が不況」、「ITの設備投資がおざなり」、「導入にお金がかかる」という点を検討した結果、「今のところ」はAIが進出してくるとは考えにくいです。
プログラマになろう

結論を言ってしまえば、プログラマになっても損はしないということです。
上記に挙げた検討材料は、あくまで「今のところ」です。将来はどうなっていくかわかりません^^;
しかし、私が人にお勧めするとしたらやはり「プログラマ」という職業です。
プログラマを目指すことによって得られる価値は、単純に「プログラムができる人になる」だけではありません(プログラムができる人でも相当価値がありますが)。
プログラマになることで様々なメリットがあります。
・PC操作に詳しくなる
・様々な製品、システムを使いこなせる素養が身に付く
・自分でシステムを構築することができる
・フリーランスや起業に最も向いている職業である
・論理的思考を育むことができる
・ブログ、投資にもスキルの応用が可能
・高給を得やすい
・需要が伸び続けている数少ない職業
2020年から小学校で「プログラム教育の必修化」が始まります。つまり、「国が力を入れる事業」になりますよね。
このことからもプログラマの需要の高さが読みとれます。
逆に子供たちがITスキルを持った人材として社会に出てきたとき、ITスキルをある程度持っていないと「完全に用済みになる」状況になりかねないのです。
今は簡単にリストラを行える時代ですし、ITスキルが益々必要になっていく時代なのですから、ぜひ対策いただけたらと思います^^
効率的にプログラマになるには
プログラマとして就業したい場合は、以下の2点をお勧めしています。
① 派遣社員になる
② ITスクールで学ぶ

それぞれ、解説します。
派遣社員になる
私は、派遣就業を生業にしている「派遣エンジニア」です。
派遣社員の場合、以下のメリットを教授できます。
・自分で案件を選択できる
・時給が高い
・開発案件参加へのハードルが低い
一方、正社員の場合は、以下のデメリットがあります。
・未経験からの入社ハードルが高すぎる
・必ずスキルアップできる仕事にアサインされるわけではない
・給料が低すぎる
正社員のデメリットについては、他の記事でも書きましたので参考にしていただければ幸いです。
お勧めなのは、派遣で3年間ほど開発経験を積み、その後に「正社員になる」というものです。
経験者としての採用であれば、正社員のデメリットをある程度払拭できると思います。
「リクナビ派遣」で一度検索してみてはいかがでしょうか。
ITスクールで学ぶ

独学は時間の無駄です。ITスクールで学んだ方が手っ取り早いです。
もう一つお勧めなのは、「ITスクールで学ぶこと」です。
独学でプログラミングを学ぶ場合は、「挫折しやすい」です。※よほどの理由がない限り、ほぼ確実に挫折すると思います
私も最初は独学してましたが、すぐに限界を感じて、ITスクールに通学しました。
初学者の場合、IT技術について、分からないことが多すぎるのです。私の場合は「IPアドレス」すら知りませんでしたw
独学で学習を進めていくと、「用語の意味がわからない」という場面に多く直面します。
例えば、私はプログラミングの学習履歴をつけているので、さらっと読んでみてください。分からない単語が数多く出てくるのではないでしょうか?
不明な事柄を不明なまま学習を進めていくのは、すごくストレスが溜まります^^; 成長も感じずらいです。
その点、ITスクールに通うと以下のメリットがあります。
・完全初心者からプログラマを目指せる
・不明点があれば、講師に確認できる
・勉強仲間がすぐ傍にいるので、モチベーションを維持できる
・就職サポートもしてくれる
ITスクールに通う唯一のデメリットは、初期投資(学費)にお金がかかることです^^;
私の場合は、トータルで「70万円」ほどかかりました。
しかし、後悔はしていません。現在、「時給3200円」の割と高単価な案件を獲得できたので、元は取れているからです。
ITエンジニアは稼ぎやすいので、すぐに元は取れます!
お勧めのITスクールは、「侍エンジニア塾」です。無料体験もあるので、一度足を運んでみるのもいいと思います。
行動あるのみです!

あとがき
最後は、宣伝っぽくなってしまいましたが、プログラマになることをお勧めしているのは本当です^^
AIの進出により、多くの職業は「AIに取って代わられていく」ことは間違いないのですが、プログラマにまでその影響が及ぶ可能性は「今のところ」ありません。
しかし、手持ちの技術が古くなった場合は、当然仕事は無くなります。
これについては、「プログラマに限らず」といったところですよね^^
私がプログラマになって得られたメリットは数知れずです。本当にお勧めする職業なので、ぜひ目指してみてください^^
それでは、またっ!
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