キャリア形成に派遣ってあり?

派遣を活用しつつ、プログラマーとしてシステム開発経験を積み、キャリアをスタートさせよう!といった趣旨の話をします。

IT業界未経験者で、これからIT業界に転職しようと考えている方向けに書いています。

私個人的な意見なので、あくまで参考程度にとどめておいてください。
※皆様のキャリアは皆様のものです。

未経験からシステム開発経験を積むことは難しい?

結論から言うと、結構難しいです。ただし、「正社員」の場合だとです。

TwiiterやYoutubeで、「プログラミングを学べば、年収あがるよ」という内容のコンテンツをよく見かけます。

確かに年収は上がるので、私もおすすめはしているのですが、プログラミングを学ぶことよりも開発経験を積むための案件に参画することのほうが遥かに難しいと思います。

正社員だと、案件によるといいますか、「入ってからのお楽しみ」みたいなところがあります。

私は、面接時に「システム開発したいです!」といって、とある独立系Sierに入社したにもかかわらず、「PCの運用保守」にアサインされ、開発経験を全く積むことができませんでした^^;

その期間は1年半にも及び、レガシーシステムの中で動く、顧客PCのソフトウェアをJP1というツールを使って遠隔で配付する作業をメインで担当していました。あとは、エビデンスをExcelにペタペタ張っていく単純労働とCDROMのビニールカバーを剥がす雑用をしていましたw

転職って勇気がいるよね?

当時の年収は350万(残業代込み)と安く、将来性のない仕事でとても不安でした。その時は、26~27歳くらいで、「このままでは絶対やばいだろうな」とも思っていましたね^^;

しかし、転職を考えようにも二つの要因が心理的に邪魔していました。

1つ目は、「スキルがない」ということです。

何のスキルにもならない作業を1年半もやらされて、次の職場が見つかるのか?という不安から転職活動が消極的になっていました。

2つ目は、入社した会社が「東証一部上場」企業であったことです。
大学を中退し、最終学歴が高卒である私にとって、「東証一部上場に入社できる機会はこの先ないだろうな」という思いに駆られたのです。安定を捨てるのが怖い、といった気持もありました。

しかし、最終的には、特定派遣事業を行っている会社へ転職することになりました。※特定派遣は通常の派遣とは少し違うのですが、ここでは同じ「派遣」扱いで記述しています

理由は、「システム開発」をやりたかったですし、技術力を身に着けて給料をもっとあげたかったからです^^

派遣でのプログラマの初任給は、400万円以上、残業を入れると500万円超えました。未経験にも関わらず、結構、貰えていますよね?

派遣では、時給「2000円」以上の案件がごろごろあります。

冒頭で、未経験から開発案件に参画することは難しいといいましたが、派遣であれば、私の経歴でも「2100円」くらいの案件は取れました。

<当時の経歴>
年齢:28
ヘルプデスク:2年半
運用保守:1年半
開発:未経験
資格:HTMLプロフェッショナル認定試験レベル2, PHP技術者認定初級試験

(((2100 * 8) * 20) * 12) = 4032000円

最初の開発案件は、javaScriptをメインに使う開発案件だったので、HTMLプロフェッショナル認定試験レベル2が評価されました。

この資格は、javaScriptの知識を問う問題が多く出題されるからです。
※ちなみに、ヘルプデスクや運用保守の経験はあまり評価されませんでした^^;

それから2年経過した今は、「時給3200円」で働かせてもらっています。

派遣元は、「リクルートスタッフィング」に変えました。
沢山の開発案件を常時保有していので、スキルに見合う案件を自分で選択してリクエストすることができます。

派遣最高です!

しかも、基本設計書や詳細設計書の作成, プログラミング、テスト(テストの自動化)、本番導入など、上流から下流まで幅広く経験を積むことができています。

また、リクルートスタッフィングでは、定期的に技術セミナーが「無料」で開催されているので、最新の技術を学べる機会が多くあります。

何が悪かったのか?

正社員では、開発に携わることができなかったのに、派遣では携わることができました。

この違いはなんだったのでしょうか。

私は、正社員だと「業務内容選択の自由」がないからだと考えます。

正社員だと、就職先の業界(IT, 金融、医療など)は自由に選択できます。しかし、参画できる案件(業務)についての決定権がないのです。

そして、スキルがないと給料も安いわけですね^^;

私の個人的な意見では、ITエンジニアはスキルが全てです。高いスキルを持つエンジニアには、「最先端」で、「面白い」、「技術力」が付く案件が流れていき、低スキルのエンジニアはコピペでできる案件ばかりアサインされる訳です。

この負の連鎖を断ち切るために、私は派遣でスキルアップする道を選んだ次第です。

このキャリア戦略でよくない?

今、ITエンジニアは人手不足です。

資格を持っていれば、どこかの開発案件に参画できるだろうと思って、仕事を探したところあっさり見つかりました。

派遣を活用したキャリア戦略としては、以下がベストだと考えます。

<戦略>
1. 開発経験を積むため、派遣社員になる
2. 自己学習を平行して行い、スキルアップする
3. 自己学習に関連しており、かつ良質的な案件を派遣で探して参画する
4. 2~3を繰り返す
5. 年収500万以上、かつ、スキルアップ可能な立場で正社員になる

私は、4まで実践しました。今年の9月には、5にトライする予定です。

何故、正社員に戻ろうとしているかというと、派遣のデメリットでもあるのですが、大体3か月ごとの契約期間なので、安定性に欠けるからです。(逆に、スキルアップできない案件に入ってしまった場合、3か月で辞められるメリットでもあります)

また、スキルを身につけた状態であれば、正社員に戻ったとしても流石に単純労働ではないかなと考えます。

書類選考の通貨率は概ね良好です。

9月に一次面接を受けるのですが、「東証一部上場2社」、「自社内開発1社」、「メーカー子会社1社」の書類選考にはパスしています。リクルートエージェントでプログラマの経験を積んだおかげですね。

派遣でもきちんとスキルアップすれば、企業から評価してもらえます!

本当は転職ってどうなの?

正直、正社員でスキルアップできることが一番です。
しかし、希望のキャリアを築くのはとても難しく、苦難と挫折の連続です。

開発経験を積むために派遣になったことは、最良の一手だったと今では思います。

「老後の2000万円不足問題」、「有名企業のリストラ」、「AI導入による職の消失」など騒がれていますが、ITスキルを身に着けた今では、「ふーん」って感じになっています。

運用保守時代からリスクを恐れて何も行動しなかったら、今頃慌てていたと思います。

私のように理想のキャリアを歩めていないと感じている人がいれば、「派遣」も選択肢にいれてみるのもいいのではないでしょうか。

私の場合は、リクルートスタッフィングをお勧めしていますが、自分に合う派遣会社でいいと思います。

リクルートスタッフィングは、ピンハネ率(仲介料)が20%台で他の派遣会社より低いのです。他の派遣会社だと交通費支給するところもあったりして、特色が微妙に違います。

ただし、最初の内は「案件」かつ「スキルアップ」の観点で選んでもらえると今後のキャリア形成が有利になると思います。

<リクルートスタッフィングで参画中の案件>
概要:サブシステムをつなぐプラットフォームの開発
担当:基本設計、詳細設計、実装、テスト。バックエンド、フロントエンド、テスト自動化、サーバー構築、dockerによるインフラのコード化。
技術:Linux, python, Django, javaScript, jQuery, PostgreSQL, redis, selenium, pytest …etc

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